2045年問題・【シンギュラリティ】でAIは人智を超える

2019年4月7日人工知能/AI

近年AI(人工知能)の発展は目覚ましく、あらゆる分野での活用が期待されいます。新聞でもAIに関する記事を見ない日はありませんね。

その中で注目を集めている「シンギュラリティ」についてはどの程度の人が知っているのでしょうか?

今のところ、シンギュラリティは未来に関する予測でしかありません。しかしその説には妙に説得力があり、研究分野でも議論を呼んでいます。

そこで今回は、シンギュラリティが注目された背景やその意味など基本的な点について解説していきます。またそれをリードしていく企業や重要な論点についての書いています。

シンギュラリティとは

シンギュラリティ=技術的特異点という意味です。

技術的=人間の知性、特異点=限界点

これは技術が発達することで、AIの知能が人間を超えるその瞬間点を指した言葉です。本来は研究分野で使われる言葉でしたが、アメリカの人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイルがシンギュラリティを提唱した際に世間から注目を集めて、そのまま使われ始めました。

また特異点の概念は、数学者兼作家でもあるヴァーナー・ヴィンジによって提唱されました。

2045年問題とは

この話と同時に2045年問題にも触れておかねばなりません。なぜなら、AIが人智を超える瞬間が2045年に訪れると予測されているからです。これは「ムーアの法則」に基づく説です。簡単にいうと、AIが進化するには高度な集積回路(=トランジスタ数)が不可欠です。そして今その集積回路の進化が凄まじく、トランジスタ数が約1.5年で2倍になり続けているのです。

したがって、5年後に10.08倍、10年後には101.6倍、15年後には1024.0倍、20年後には10321.3倍となります。

レイ・カーツワイルによると、このまま集積回路が進化し続ければ2045年に人間を超えるAIが生まれるそうです。

そして人間よりも賢いAIが生まれると、勝手にさらに賢いロボットを生み出す連鎖が始まると予測される。あくまでムーアの法則(1.5年で2倍)は人間のペースによるもの。シンギュラリティを超えたAIならそれを凌駕するロボットを作ることも可能なのです。

起こりうる問題

一例ですが以下のことが起こると考えられます。

  • 人間の知能的長所と機械の知能的長所を合体できる
  • 機械同士の情報共有力の方が、人の情報共有力より勝る
  • 機械が、人間から技能や知識をダウンロードできる
  • 機械が、機械自身のプログラムにアクセスし、修正できる
  • ナノレベルの機械が誕生する、血管の中や神経の中で人体を監視・操作できる
  • 映画『アバター』の世界が現実のものに

また検索エンジンにも変化が…

「5年から8年以内に人間に近い検索エンジンが登場し、長くて複雑な質問に返答し、検索しようとする資料の意味を理解し、さらに人々に役立つだろうと自らが考える情報を探し出すようになり、2029年までには検索エンジンが人間のような能力を持つようになる」By レイ・カーツワイル

普通に聞くと疑ってしまう内容ですが、近年の技術発展は馬鹿にできません。10年前に今のGoogleスピーカーやドローン、自動運転技術が出てくると予想できましたか?技術と情報社会における10年は世界を様変わりさせる開発が日夜行われています。10年後の予測ですら極めて難しいのです。

スティーブン・ホーキンス氏も警鐘を鳴らす

ホーキング博士:われわれはランプの魔神ジーニーを解き放ってしまいました。もはや後戻りはできません。AIの開発は進めてゆく必要がありますが、危険とまさに隣り合わせであることを心にとめておかなくてはなりません。わたしは、AIが完全に人間の代わりになるのではないかと恐れています。コンピューターウイルスを設計すれば、そのウイルスを複製するAIをつくる人も出てくるでしょう。これは、人間よりも優れた新たな生活の枠組みになると思います。By WEIRD JP

科学とは常に人や時代の為には生み出されない。慎重さを忘れるなと意味してるのでしょうか?しかし、今となっては誰も彼の真意を聞くことができません。

GAFAがリードするAI社会

  • Google
  • Amazon
  • Facebook
  • Apple

これからのAI社会のリード企業でも群を抜いて有利なのが米国発の超巨大IT企業のGAFAです。

2018年7~9月期の各社業績

・グーグルの持ち株会社であるアルファベット
売上高337億ドル
純利益91億ドル(同36%増)

・アップル
売上高629億ドル
純利益141億ドル(前年同期比32%増、※過去最高)

・フェイスブック
売上高137億ドル
純利益51億ドル(前年同期比33%増)

・アマゾン
売上高565億ドル
純利益28億ドル(同1126%増!※過去最高)

これら4社の時価総額合計は、11月2日の終値で2兆9700億ドル(約320兆円)にも上ります。これはイギリスやインドのGDPをも上回る

彼らのプラットフォーム事業では膨大な顧客やビジネスデータが蓄えられています。また世界トップのIT企業であるGAFAには優秀な技術者が集まり、AI×ビッグデータの研究に莫大な開発予算を投入しています。実際にどの企業もAIスピーカーや自動運転に積極的です。またハード面だけでなく購買履歴や行動ログからサービスを提供するソフトウェア上のAIにも事業分野を伸ばしています。

私たちはついつい便利だからと言ってGAFAのサービスを使いがちですが、それらのデータがどう利用されて、将来に影響を及ぼすのかを常に念頭に置くべきです。

Facebookの研究開発者が語るAIの進化

2017年にFacebookの人工知能研究組織「Facebook AI Research」がある実験を行いました。その実験とはAI同士を会話させることです。すると初めは英語で会話していたAIが突然人間には理解不能な言語に切り替わったのです。その後強制停止させられたそうですが、短時間でAIが意思を持って意図的に言語を切り替えたのではと語られています。

これだけ読むとゾッとする話ですね。進化の速度がいかに早いかが伺えます。

論点は人類のあり方

急に飛躍しました。けど結局AIにおける論点はここです。一部の科学者がAIに警鐘を鳴らしても研究は決して止まりません。そこで要は人間とAIがうまく共存できる社会を構想する、それが今の私たちに必要なことです。

AIによって人間の仕事がなくなる説が流布しています。しかしそうではなく、AIが解けない問題と解くべき課題を区別していくべきです。そして私たちは人間らしさを忘れずにAIに解けない問題を解いていくのです。発明とは人間の幸福のためにあるものです。生活やビジネスの場で賢くAIを使っていきましょう!”賢く”AIと付き合っていけばシンギュラリティのような暴走はきっと止めることができるし、人間とAIが共存できる正常な社会が保たれるはずです。

投稿者プロフィール

稲野健夫
稲野健夫管理者
当ブログを大学生の頃から執筆しております。RPAやAIによる業務の自動化を経て、より人がクリエイティブに働ける社会を作りたいです。